No:
3
種別:
有形文化財
指定の有無:
06/27/90
/
指定
文化財の名称:
印部土手石
上↑ 「ゐ・け原」
細粒砂岩
←左 「ゐ・松川原」
細粒砂岩
元あった場所から移動され、現在拝 所として使われている。
説 明:
印部土手石は、首里王府の時代から明治にかけて、田畑を測量する基準点として設定され、各間切に約300個あったといわれている。現在沖縄では100個余り発見されており、南風原町からは4個発見されている。
「南風原村史」に印部土手石についての資料がある。「南風原間切農業取締法」の条項に首里王府の田畑奉行から、各村(現在の字)の掟に対して、「シルビ土手石や本田畑、山野・川沿いの宿道を左右、境土手は度々申し渡しておいた通り保護に念を入れるように下知」、その検分を間切役人に申しつけている。また、南風原間切番所から各村に、「印部土手石」の崩れた所があったら、直径六尺の根張石で積廻しておくこと」と具体的に補修の仕方まで指示している。さらに「印部土手石の破れたところは一カ所につき百貫文ずつ」と管理を怠った村に対して科銭(罰金)を課すという念の入れようだった。
このように、印部土手石は、首里王府の農業政策の断面を知る実物であり、文化財としての価値は大である。
所在地:
南風原文化センター
保持団体:
南風原町
連絡先:
889-7399
備考