皆さん、おはようございます。では平成15年第2回南風原町議会定例会において町政一般報告を行います。先ず始めに、総務部・総務課関係について申し上げます。
去る4月1日に南風原町制施行23周年目を迎えて「南風原町制施行記念式典・祝賀会」が中央公民館ホールにおいて、町民250人余の参加で盛大に行われました。この記念すべき日にこれまで本町の発展にご尽力賜りました方々への「南風原町功労賞、善行賞、よいこと沖縄一・よいこと日本一賞」表彰式も併せて行われました。今回の受賞者は、功労賞10名1団体、善行賞2団体、よいこと沖縄一賞に個人15名・2団体9人、よいこと日本一賞に2名1団体の方々が表彰されました。これまで本町発展に尽くされました受賞者のご労苦に深く敬意を表し、併せて今後とも本町の発展のため、町民各位のなお一層のご協力をお願い申し上げる次第であります。
次に、情報公開条例、個人情報保護条例が平成14年度4月1日から施行されましたが、平成14年度の公開・開示請求が3月31日までの一年間で、情報公開請求者16人、請求件数19件(実施機関の町長13件、教育委員会4件、農業委員会1件、固定資産評価審査委員会1件)、個人情報開示等請求者4人、請求件数4件(実施機関町長1件、教育委員会3件)の公開・開示がありました。その中で、不服申し立て2件(情報公開1件、個人情報保護開示1件)があり、審査会で審議中になっております。
次に、バス対策については、去る5月30日に平成15年度沖縄県生活交通確保協議会南部地区協議会が行われました。その中で平成15年度の継続運行・廃止表明路線等が報告され、本町との関連路線に東陽バス系統番号96番(浦添港川線)が路線廃止する旨東陽バス会社より報告がありました。このことを受けて、町バス対策会議や路線関係市町村バス対策協議会の中で協議されることになります。
次に、第二次行政改革大綱・実施計画については、平成15年4月1日から施行し、平成15年度の各課実施計画を去る5月6日から7日の2日間にかけてヒアリングを行い、その実施に向けた具体的な取り組みを強化し、さらに推進していきたいと思います。
次に、情報化の推進については、住民基本台帳ネットワークの8月25日からの第2次稼動、総合行政ネットワーク(LGWAN)が11月に接続することになっており、役場庁舎のセキュリティや個人情報保護の強化を図らなければならないことから、5月にICカードの職員証を配布し、6月は試行期間、7月から本格運用することになりました。この職員証は、役場庁舎や電算室の入退室管理や出退勤管理を同時に兼ねたICカードを活用し、事務の効率化等を図るとともに、本町の電子自治体に向けた取り組みを推進するひとつでもあります。
次に、平和事業については、去る6月10日から15日まで役場町民ホールにおいて、日本非核宣言自治体協議会20周年記念事業の一環として、長崎・広島を学ぶと題して「巡回原爆展」が開催されました。その展示会をとおして、核兵器の恐ろしさや平和に対する意識の醸成をねらいとして恒久平和を訴えたものであります。
次に、企画財政課関係について申し上げます。
平成15年度行政懇談会を5月19日の字宮城を皮切りに開催いたしました。ガラス張りの開かれた町政、町民参加を基調とした対話行政実践のため、町執行部が直接各地域に出向き、町政の概要を紹介するとともに、町民の生の声を聴き、今後の町政運営に反映させようと開いているもので、隔年で実施しております。町四役を先頭に、各部課長全員が参加して二班編成し、6月1日の山川で全字、自治会との懇談会は終了しました。あとは各種団体との懇談を残すのみで、目下その日程調整を急いでいるところであります。要望事項としては、日常生活と関わりの深い道路、排水、河川の改修をはじめとする生活環境整備に関するものがほとんどでございました。町では、これらの要望事項について再度事業の緊急性等について検討し、早期改善に向けて取り組んでまいりたいと思います。また、町にとって最も重要な意志決定事項である市町村合併の山場を迎えた本年度は、通常の行政懇談会と合わせて市町村合併説明会も行いました。これについては今後も作業の進捗や新たな資料を作成し次第、地域に出向いて説明会等を開催していくことにしております。一方的な説明に終わらず、広く町民の声を反映させていけるような会を開催していきたいと考えております。
県立高度多機能病院(仮称)建設に係る経過については、新病院の建設に着手するには土地利用及び用途区域との適合性を受ける必要があり、そのための町都市計画マスタープランおよび用途区域の変更が前提条件であることから、4月に委託業務を発注し、8月下旬を目処に用途地域区域の都市計画決定を行う予定となっております。
地籍活用GIS事業については、平成14年度に各部署で維持管理している地図データを整備し、行政の各分野で共有できる情報として一元的に管理し合理化を図る目的で導入いたしました。データを共有化することで、行政事務の効率化、生産性の向上、住民サービスの向上を図ってまいります。今年度は地図データ利用の高度化を図るとともに将来的には都市計画課、区画整理課、公園管理、下水道、福祉、企画財政課統計係等全庁へと移行し、統合型地理情報システムを構築してまいります。
与那覇、宮城、宮平の3地区にまたがって開発が予定されている琉球ジャスコショッピングセンター建設についてであります。当初の建築着工予定を4月に設定しておりましたが、工法の難易度及び経費等の関係上、請負業者の選定に時間を要し、5月末に清水建設株式会社を請負業者として7月1日を起工式との報告を受けております。当初計画の遅れを取り戻すため急ピッチで工事に取り組むようであり、町といたしましても国や県の関係機関と連携しながら開店に向けて取り組んでまいります。
那覇市環境センター周辺地区まちづくりについては、平成14年度に宮城、大名、新川、東新川の各地区より代表4名からなるまちづくり協議会を結成し、10回の調査及び協議を重ね、3月末で地区土地利用調整計画策定支援事業調査報告書を作成しております。今年度は当調査報告書を基に、本年度引き続き4地区代表者からなる協議会及び地区別の懇談会をとおして地区土地利用調整計画を策定する予定であります。また、当地区まちづくりを推進するために那覇市と南風原町で進めている「那覇市環境センター周辺まちづくり推進協議会」の幹事会において、まちづくりに係る費用や積立方法及び負担割合について協議を進めているところであります。
カナダ国アルバータ州レスブリッジ市については、4月30日にロバート・D・ターレック市長から手紙が届きました。2003年4月7日に行われたレスブリッジ市議会定例会議で両地域の友好都市を結ぶ決議案が可決されたということです。「レスブリッジ市議会の決議は、この友好関係はどちらのコミュニティーからも財政貢献を要求するものではないと更に述べています。しかしながら、この協定は私たち2地域間の友好の絆を意味するものであります。」という内容でありました。友好都市の締結については、町長の裁量事項でありますが、議会は町民の代表で町民の意思決定機能を有していることからしても、行政当局と議会の一致をみて、交流事業を推進するのが一般的であるために、今定例会で議案として提案いたしておりますので、慎重審議をお願いいたします。
次に、住民課関係について申し上げます。
住民基本台帳法の一部改正により、住民基本台帳ネットワークシステムの第二次稼動が今年の8月25日から施行されることになり、それに向けて準備をしているところでございます。その第二次稼動の概要は、以下三つの柱からなっています。まず1点目は、住民票の写しの広域交付であります。それにより本人や世帯の住民票の写しの交付が住民基本台帳ネットワークシステムを通じて全国どこの市町村からでも可能となります。
2点目は、転入転出の特例処理引越しの場合の手続の簡略化であります。それにより、住民基本台帳カードの交付を受けている場合には、一定の事項を記入した転出届を郵送で行う必要はあるが、転出市区町村で転出証明書の交付を受ける必要がなく、転入市区町村で必要な住民票情報は、ネットワークを通じて転送されることになります。3点目に、住民基本台帳カードの交付であります。住民基本台帳カードは、高度のセキュリティ機能を備えたICカードを用い、住民の希望により交付されます。このカードは住民票の写しの広域交付、転入転出の特例処理のほかに公的個人認証サービスにおける秘密鍵の格納媒体として利用されます。このように第二次稼動に向けた広域交付住民票の写しの交付と住民基本台帳カードの交付手数料の徴収が必要なため、南風原町手数料徴収条例の一部改正を提案いたしますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。
次に、税務課関係について申し上げます。
平成13年度の固定資産評価に対する申し立てがあり、審査委員会の決定を不服としてA社他10社から棄却の決定取消請求事件が那覇地方裁判所で係争中でありますが、同社より平成14年度分についても固定資産評価審査棄却決定取消請求事件が那覇地方裁判所に提訴があり、この訴訟裁判委託料として予算計上してありますのでよろしくお願いいたします。
また、固定資産評価審査委員会委員の2名の方々が任期満了により今定例会に同委員会の委員の選任について提案してありますので、よろしくお願い申し上げます。また、出納整理期間中の4月21日と5月14日及び15日の3日間、私をはじめ助役、収入役、教育長及び全部課長の協力のもとに、税務課及び国民健康保険課の職員とともに町税・国保税滞納整理一斉行動を実施しました。次回の一斉行動も職員とともに頑張っていきたいと思います。
次に、情報処理課について申し上げます。
国が推進している電子自治体への取り組みとして、住民基本台帳ネットワーク、総合行政ネットワーク(LGWAN)の構築、行政の情報化が推進される中で、如何に情報の安全性を確保するか大きな課題となっております。各情報システムが取り扱う情報には、町民の個人情報のみならず行政運営上重要な情報などが部外に漏洩した場合には極めて重大な結果を招く情報が多数含まれております。したがって、これらの情報及び情報を取り扱う情報システムを様々な脅威から防御することは町民の財産、プライバシー等を守るためにも、また事務の安定的運営にも必要不可欠であります。そのため、情報資産の機密性、完全性及び可能性を維持するための対策として情報セキュリティ対策の整備が必要であります。よって、本町の情報セキュリティポリシー(基本方針)を定めるために、委託料として補正予算に計上いたしておりますのでよろしくお願いします。
次に、民生部・民生総務課について申し上げます。
障害者福祉サービスが平成15年度から「措置」制度から「支援費」制度に移行されました。これにより知的障害者福祉等に関する事務も県から移譲されたことから、支援費制度に係わる居宅生活支援費及び施設訓練等支援費の受給手続等の平成15年6月1日現在の申請状況は110件で、その内訳は身体障害者では、居宅介護(ホームヘルプサービス)16件、デイサービス1件、授産施設20件、療護施設9件の受給申請があります。また、知的障害者では、デイサービス2件、短期入所(ショートステイ)2件、地域生活援助(グループホーム)2件、授産施設4件、厚生施設41件となっております。それから、障害児に関しては、居宅介護(ホームヘルプサービス)3件、短期入所(ショートステイ)10件の受給申請があります。
次に、認可保育園の増設計画の状況は、当初計画では60人定員の1保育園を増設する予定でありましたが、平成15年度の保育所入所申込状況が申込者数1,056人、入所児童数876人、待機児童数180人と待機児童数が依然として多いことや、また、児童の保護者や議会からも60人定員の1保育園以外にも保育園増設等要望があることから、地域性や既存認可保育園の配置状況、要保育児童数が比較的多い地域に立地していることなどを勘案した結果、「よなは保育園」と「がじまる保育園」の2保育園を選定し、県に認可移行の申請をしているところであります。そのように申し上げましたが、県に認可移行の2保育園を準備して進めてまいりましたが、去る6月13日に「よなは保育園」から保育園の事情により今回は認可移行の申請を取り下げますとの申し出がありましたことをご報告したいと思います。そういう面で私たちは2保育園を申請したわけですが、よなは保育園のほうから今回は取り下げさせてもらいたいということが6月13日にありましたので、付け加えて申し上げたいと思います。
次に、長寿介護課関係について申し上げます。
先ず、高齢者が要介護状態に陥ったり悪化することがないように、介護予防・生活支援事業においては、4月から5月までの状況としまして(1)調理が困難な高齢者の「配食サービス事業」は54人の利用者で1,557食、(2)軽度生活支援事業(ホームヘルプサービス派遣)は9人の利用者で51回(94時間)、(3)理髪店や美容院に出向くことが困難な高齢者に対する、「訪問理美容サービス事業」は7人の利用者であり、(4)「ふれあいコールサービス事業」は10人の利用者で週3回の120回、独居老人世帯の不安解消の目的であります「緊急通報システム事業」による利用者が20人で、緊急時の対応や相談、他月1回の定期コールのサービスも受けています。平成15年度新規事業として特に、「高齢者外出支援サービス事業」があります。65歳以上の在宅高齢者及び60歳以上の在宅高齢者で下肢が不自由な者で一般の交通機関が利用できない者を対象に、居宅から医療機関等の間を送迎するサービスを行っています。更に、各字の公民館等において高齢者を集め、健康チェックや日常動作訓練、趣味活動及びレクリエーション等を取り入れながら一日を楽しんでもらう「生きがい活動支援通所事業」を12地区で実施し、4月から5月まで述べ542人が利用しています。
次に、沖縄県介護保険広域連合の動向についてご報告いたします。平成15年4月から、構成34市町村の介護保険業務を引き継いで実施しております。住民の方の利便性を図るために、認定や給付に係る諸申請や苦情の初期相談については、これまでどおり市町村窓口において対応をしております。また、広域連合の事務処理システムの端末機器を市町村に設置し、効率的に事務処理を行っております。
広域連合では、介護報酬点検や看護サービス計画点検、事業者との連携・指導等の適正対策を実施するとともに、保険料減免や社会福祉法人の実施する利用料減免等の低所得者対策、また、介護相談員派遣事業や介護支援専門員の支援等を実施し、サービスの質の向上への取り組み等を行ってまいります。
6月報告分介護保険事業状況報告(5月分月報)による南風原町分は、第1号被保険者3,632人のうち、要支援(52人)、要介護1(238人)、要介護2(99人)、要介護3(64人)、要介護4(82人)、要介護5(61人)で、計596人となっております。その内の受給者数は、居宅介護(支援)サービスが332人、施設介護サービスが181人で、計513人となっております。また、南風原町の5月支払分介護給付費(3月サービス提供、4月審査分)は、9,064万4,000円となっております。
次に、環境保健課関係について申し上げます。
先ず、保健予防事業関係についてご報告します。去った2月24日に平成14年度町健康づくり推進協議会を開催いたしました。同協議会は、地域住民に密着した総合的健康づくりの推進や対策を協議する機関でございます。今回の協議会では、町の保健事業の現状及び実績の説明と平成15年度事業の説明を行いました。保健事業の現状と実績については、「ライフサイクルで見る町の保健指標」と題して母子保健事業、老人保健事業の事業実績を説明いたしました。また、平成15年度の事業計画については「生活習慣病の予防強化」「母親の育児不安、ストレス、児童虐待の解消と子供の心の安らかな成長の促進」「予防接種率向上のため引き続き無料化の実施」「総合保健福祉センター建設検討委員会の設置」等の重点目標を説明し、協議会の承諾がございました。
次に、乳幼児医療費助成事業についてご報告いたします。平成14年度は26,255件の助成申請があり、6,360万8,000円を助成(2分の1県補助)いたしました。詳細は、医療費総額2億5,207万4,000円から医療保険負担額1億8,965万2,000円を差し引いた6,242万2,000円に、入院時食事療養費118万6,000円を加算した額6,360万8,000円が助成金(個人負担額)でございます。同制度は平成6年度のスタートで、平成15年10月からは対象年齢を3歳未満から5歳未満に拡大(3・4歳の入院に係る医療費)する予定でございます。そこで、今議会に条例の一部改正と予算の補正を提案いたしますので、ご審議のほどよろしくお願いします。次に、ごみ減量化実施計画策定関係についてご報告いたします。去った2月廃棄物減量等推進審議会に諮問いたしました「ごみ減量化実施計画書」がこのほどまとまり、5月23日に同審議会から答申がございました。計画書は計画策定の趣旨、現状分析、将来のごみ排出量、減量のための方針と目標、減量のための行政の具体的施策、南風原町民ごみ減量化実施計画、南風原町役場ごみ減量化率先計画の内容で構成されており、平成15年度を初年度として平成19年度までに、現状(平成14年度)のごみ排出量に対して10パーセントのごみ減量を目標に掲げております。本町のごみ排出量は県内でも少ない方でありますが、近年は微増傾向でございますので同計画書を基本に行政、町民、事業所が一体となって取り組み、引き続きごみ減量を推進してまいります。
次に、那覇市・南風原町ごみ処理施設事務組合関係について申し上げます。新ごみ処理施設工場棟については、去った2月14日に起工式を行い、5月中旬から本格的に基礎工事の杭打ち工事が始まりました。杭打ちの工法としてネジ込み式の翼杭を建設工法検討会議において採用しております。掘り起こしを極力少なくし粉塵、振動、騒音をできるだけ出さないで、地域住民に迷惑にならないように工事を進めており、966本の杭打ち工事は現在約20パーセントの進捗状況でございます。尚、工事の安全確保と円滑な遂行を図るため関係地区・自治会及び施工業者、ごみ組合が相互に連絡協調体制を確保し工事の万全を期すため工事連絡協議会を設置し、これまで2月と4月に開催されましたが、工事の節目ごとに今後も協議会を開催する予定になっています。それから、平成14年度事業の搬入道路工事も3月末で完成し、工事資材の搬入や作業員車両等が使用しております。平成15年度から、還元施設建設と平成18年度稼動後の新ごみ処理施設の管理運営計画のために、当組合に計画課が新設されました。また、還元施設建設に向けて那覇市環境センター周辺地域の7地区から各2名の代表を中心に還元施設建設協議会を立ち上げ、地域住民の要望が反映できる還元施設の内容、規模、建設場所等の検討をしていただき、周辺地域の活性化につながる施設、地域住民や那覇市民・南風原町民が楽しく等しく活用できる施設ということで、今年9月末を目処に還元施設基本計画の策定を予定しております。そして、新ごみ処理施設(工場棟)の平成18年度稼動と同時期に還元施設建設を終え、供用開始をしたいと考えております。
次に、国民健康保険課について申し上げます。
平成14年度の南風原町国民健康保険税の収納状況についてご報告いたします。平成15年度より仮賦課を廃止したこと等により、収納業務等の環境が良くなり、5月末日の現年度分の一般分93.58パーセントで対前年度比で0.62パーセント上回り、退職者分99.10パーセントで対前年度比で0.80パーセント上回っており、合計で94.19パーセントとなり対前年度比で0.68パーセント上回っております。
次に、例年、国民健康保険特別会計予算の補正については、税率改正の有無に関わりなく本賦課前に臨時議会を招集し、補正予算を提案しておりましたが、今後は税率改正を必要とする場合においては、本賦課前に補正予算を提案し税率改正を必要としない場合にはおいては、本賦課後の調定額の増減及び医療費等の増減が予想された時点で補正予算を提案することといたしました。今年度の税率の改正については、被保険者の加入状況、所得状況及び医療費の動向などを勘案した結果、税率の改正をせず据え置きとし、当面、現予算で事業執行できることから、今定例会においては補正を見合わせることといたしております。
次に、経済建設部・建設総務課関係について申し上げます。
町道整備事業及び河川等整備について申し上げます。町道43号線道路改良工事(平成14年度明繰分)は平成15年4月14日に竣工し、残り改良が平成15年度完了の予定で準備作業中であります。用地・物件に補償が残っておりますが、前年からの補償交渉を継続して努力しているところであります。ジャスコのオープンとの関係もありますので、それまでには改良工事を完了させたいと思っております。次に津嘉山地区内及び宮城地区内の排水路の浚渫を雨期を前に完了しております。本町における入札の透明性、公平・公正な競争性の一層の確保を図るため建設工事(委託業務を含む)の予定価格を平成15年12月26日までの間、試行ではありますが入札前公表を去った5月21日から施行しております。その他、町道18号線、町道258号線、町道49号線、神里地内2号集道等々の改良事業についても、年度内執行で努力してまいりたいと思います。
次に、経済振興課について申し上げます。
南風原町農業振興地域整備計画につきましては5年ごしに見直しが行われており、平成15年度におきましては、平成16年度の策定にむけ、まず基礎調査として土地の一筆ごとの調査及び地域説明会等をすすめてまいります。
次に、区画整理課関係について申し上げます。
土地区画整理事業特別会計予算に係る主な項目を掲げ、その進捗状況について申し上げます。先ず、委託費は平成15年度当初予算が4,844万8,000円で、6月上旬には換地修正業務1件や物件調査委託業務12戸4件分を発注予定いたしております。
工事請負費の当初予算額2億5,398万8,000円については、1件で1,870万円については既に工事を発注し、6月末日には完了する予定となっております。また、補償費13億252万円については、平成14年度繰越予算を集中的に執行しているため、ほとんど未執行となっております。
次に、平成14年度予算繰越明許費の執行について申し述べます。繰越明許費は、総額で7億8,648万円で5月末現在までの各項目の執行状況といたしまして、工事請負費分1億4,250万円のうち5,739万3,000円は既に工事発注済みであり、未執行の8,510万7,000円については、平成15年度内に完全執行できるように努力してまいりたいと思います。更に、補償費分については、6億4,123万円で、5月末日現在までの執行状況が18件分で、3億3,476万1,000円となり、未執行額3億646万9,000円となっております。本工事と同様に補償費及び事務費275万円についても、平成15年度内には完全執行できるように鋭意努力してまいりたいと思います。
次に、都市計画課関係について申し上げます。
始めに、繰越明許費についてご報告を申し上げます。緑の基本計画策定業務については、4月14日に2巡目の町民ヒアリングを行いました。その中で自然的条件調査、社会的条件調査、緑地現況報告、また参加者から緑に対する意見が多く出されました。更に6月10日に2回目の策定委員会を開催し、計画実現に向けての議論を行っております。今後は、策定委員会と策定審議会を順次開催し、8月末日を目処に策定していきたいと思っております。
次に、県立高度多機能病院建設に伴う都市マスタープラン変更事業、下水道事業認可変更設計委託業務については、県との事務調整が整い、それぞれ4月に委託業務を発注し、8月末日の工期内納品に努力してまいります。
次に、去った3月定例議会に議決していただきました黄金森公園内野球場整備事業については、工程どおり工事は推移し5月末で20パーセントの執行率となり、工期内竣工を目指し事業を進めてまいります。また、花・水・緑の大回廊公園整備については、現在、日本道路公団沖縄管理事務所と桁下の占用協議中で協議完了次第、工事着手したいと考えております。
次に新川公園整備事業(仮称)については、去る6月9日に県より16年度概要要望について調書の作成依頼があり、作成要領に基づき調書の提出をさせていただきました。
次に、宮平学校線街路整備事業については、用地補償15件中契約済4件、契約繰越2件、未契約9件、物件補償11件中契約済み7件、契約繰越4件となっており、引き続き早期契約に向けて努力していきたいと思っております。なお、全体の事業進捗率は平成15年3月末日現在で用地補償58.1パーセント、物件補償67.9パーセントとなっております。
次に公共下水道についてご報告申し上げます。5月末日の使用料収納状況については、調定額7,419万3,000円に対し、収入済額7,396万6,000円で収納率は99.7パーセントとなっております。また、滞納分については、調定額355万5,000円に対し、収入決済額は104万2,000円で29.3パーセントの収納率となっており、引き続き滞納処理に努力してまいりたいと思います。
工事については、先に工事発注してありました14年与那覇汚水管布設工事(その2)、14年宮平汚水管布設工事(その1)、(その2)は、工期内完了で無事工事を終え、完了検査を終了いたしております。また、今議会に工事請負契約の追加議案の上程を予定しております。15年与那覇汚水管布設工事(その2)についても、ご審議のほどよろしくお願いします。
次に、今年の4月より供用開始されました神里農業集落排水事業については、接続可能戸数270戸に対し、接続件数5月末現在で88件で32パーセントの接続実績となっております。
次に、教育部・教育総務課関係について申し上げます。
先ず、入学式についてであります。入学式は4月8日(火)の午前中に各小学校、午後から各中学校において挙行されました。今年度の新入生は、幼稚園10学級で292名、小学校13学級で449名、中学校11学級で395名であります。各学校とも新入生が夢と希望を持って入学できるよう特色ある取り組みがなされ、希望にあふれる入学式でありました。なお、新入生は昨年に比べて幼稚園が13名減で、津嘉山幼稚園で1学級減であります。小学校は13名増で翔南小学校で1学級の減がありました。中学校が57名減で南風原中学校で1学級の減がありました。
次に、学力向上対策の取り組みについて申し上げます。学力向上対策委員会の総会が去る5月29日(木)に開催され、平成15年度の活動計画等が承認されました。学力向上対策は、幼児児童生徒が将来豊かな自己実現を図ることを願い、昭和63年度から3次9年間の実施期間を経て、平成9年度から5ヶ年間を学力向上対策推進期間として諸施策を展開しているところでございます。そして、平成14年度から18年度まで「夢・にぬふぁ星プラン」の新しい学力向上対策として「生きる力をはぐくむことを目指し、園児児童生徒一人ひとりに基礎学力を身に付けさせる」ことを目標に展開しているところでございます。
また、学校訪問についてでありますが、5月22日(木)の北丘小学校の訪問を皮切りに、4園、4小学校、2中学校の全ての学校訪問が終わりました。各学校とも1校1研究を目標に、校長先生を中心にしっかりした学校経営がなされており、幼児児童生徒も落ち着きがある中で活発な学習活動に取り組んでいる姿が見られました。今後とも学校と連携して子供たちの健全な育成に努めてまいりたいと思います。
次に、南風原小学校校舎・幼稚園園舎実施設計及び土質調査設計委託業務が5月26日に完了しております。南風原小学校仮設校舎・南風原幼稚園仮設園舎建設工事の入札を終え、今議会に提案しております。南風原幼稚園園舎建設工事については、6月中に入札に付し、今定例会に追加議案を提案する予定にしておりますので、ご審議の程よろしくお願い申し上げます。
次に、生涯学習振興課について申し上げます。
中央公民館では、3月8日、9日の両日にわたって大テーマを「町民参加による地域文化の継承と創造」に掲げ、「うまんちゅの笑顔が集まる楽しい広場」をサブテーマに「第25回生涯学習・公民館まつり」を開催いたしました。展示の部・発表の部に多くの町民が参加をし、今回は各小学校の協力があり発表の部は盛り上がり、特に津嘉山小学校の子供たち総勢104人による組踊り「忠臣身替の巻・八重瀬」は、町民に大きな感激を与え、盛会裏に終了することができました。3月16日には町スポーツ少年団の指導者及び団員間の親睦交流することを目的とした「第2回南風原町スポーツ少年団スポーツ交流会」を開催し、100メートル競争・グラウンドゴルフに約240人の子供や父母の参加があり、盛り上がった交流会となりました。また、3月27日にはハワイ町人会の皆さん(25名)が来町され、翔南製糖の見学、嬉の里老人ホーム慰問等して、歓迎セレモニーでは第9回国際交流団員とそのご父兄の手作りの琉球料理に舌鼓をうち、町の民俗芸能交流会も熱心に鑑賞されておられました。そして、4月1日の町制施行記念式典では、「ハワイ南風原町人会」と個人1名が町の青少年育成に貢献したのが認められ表彰されたことに対し、当町に「ウクレレ」のプレゼントをして交流のひと時を過ごし、「ふるさと訪問」を充分に満喫され、大変喜んでおられました。また、健康で心豊かな生活が送れるよう個々の体力に応じ、どこでも誰でも気軽に参加できる軽スポーツの普及・振興と交流を図るとともに、南部地区老連グラウンドゴルフ大会への選考を兼ねた第11回高齢者スポーツ大会を6月9日に宮城公園で開催しました。グラウンドゴルフに31チーム、ペタンクに10チームの参加があり、盛り上がった大会となりました。
また、陸上競技場の平成14年度の利用者状況として、町内8,135人、町外1万1,430人で合計1万9,565人となっております。
次に、文化課について申し上げます。
4月28日から5月15日まで、戦後史展として「貧しくも楽しい沖縄芝居の時代」を開催し、また真喜志康忠さんの講演会にも多くの町民が駆けつけて好評でありました。5月5日のこどもの日には、国際交流事業として「南風原で世界を歩く」をテーマに、「国際ウォークラリー」を行いました。黄金森やかすりの道に7カ国のブース(タイ・インドネシア・台湾・韓国・中国・アメリカ・カナダ)をつくり、それぞれの国の問題を出したり、その国のお菓子を食べたりして、町民と外国人との楽しい時間を過ごしました。
「慰霊の日」の企画展として、6月12日から「イラクの空の下で」を開催しております。これは、「イラク攻撃」の前後の様子を紹介しています。
以上を申し上げまして、平成15年第2回南風原町議会定例会の町政一般報告といたします。 |