1999 年 第 4 回 南風原町議会(定例会)  第 2 号 12月20日


 
町長城間俊安 しろまとしやす
お答えします。1点目、ごみ焼却処分場についてでありますが、ごみ処理施設については大型プロジェクトであることから十分な論議をつくし、選定する必要があるということで、これまでさっきも申し上げましたようにプラント委員会及び那覇市・南風原町ごみ処理建設委員会で14回の審議を行っております。5つの処理方式について委員会において公正公平性の確保に配慮の上、環境保全性、運転に対する信頼性、経済性、運転操作性、減量化、資源化等、建築規模の6つの評価項目を選定し、それぞれの処理方式の特性を論議しながら評価を行っております。その結果、新しいごみ処理施設としてはストーカー炉プラス灰溶融炉方式が望ましいとの結論に至り、委員会において決定されております。この結果を那覇市・南風原町ごみ処理事務組合の管理者に報告しまして、最終的には管理者により決定されることになります。なお、国庫補助の対象となるごみ焼却施設の設備規模につきましては、厚生省によりその算定方法が定められており、それによりますと将来の予測人口にごみ1日平均予測排出量を乗じて、さらに事業系の1日当たりのごみの予測排出量と合算してごみの排出量を求め、これをもとに算出いたします。また算定にあたっては炉の年間停止日数、約85日、調整稼働率を考慮に入れることになり、ごみ量の約1.35倍程度の規模となるといわれております。
 選定に際し、南風原町は誰がどのように関わったのかでありますが、これまでプラント選定委員会及び那覇市・南風原町ごみ処理建設委員会で14回の審議を行ってまいり、町からは大城助役、大城 昇総務部長、赤嶺 勇民生部長、赤嶺勝則経済建設部長、古堅博樹環境保健課長、赤嶺正之都市計画課長が出席して、大城助役が副委員長として関わっております。
 2点目の観光客誘致で町の活性化をでありますが、まさに南風原町は絣の里、平和学習の拠点として高く評価され、見学者を受け入れているものの沖縄の観光での評価の高い海がなくて、これまで特定の人たちだけが訪れており、また中南部への交通の要でありながらも観光バスやタクシー等は素通りであると提言のとおりであると思います。これも本町観光の重要な役割を担うかすり会館や平和学習の拠点となる文化センターの敷地や施設が狭隘で、その機能不足もあり、観光客に対し魅力を感じさせることが少ないのではと思われます。そこで本町の観光を発展させるためには現施設の整備、充実と、また観光関連施設の開発が必要だと思われます。さらに商工会、絣組合、農協等、関係団体とも協議しながら観光発展につなげるよう努めてまいりたいと思っております。
 また、なお悲風の丘近くの用地はこれまでに議会や各種団体との行政懇談会でも土地利用に関して多くの意見が出されております。役場庁舎を建設してはどうかとか、悲風の丘に訪れる観光客に対してお土産品店をつくったらどうか等の話は出ておりまして、観光振興への施策を展開するにはほんとに適地であると感じております。しかしながら、民有地ということもあり、なかなか施策の展開までには至っておりませんでしたが、南風原町に訪れる観光客は大方文化センターの平和学習や施設見学、また、絣産地への来客だと思います。そこでご質問にありますとおり、町が目指す文化施策を網羅した施設の複合というのはまさに意図するものであると考えております。そういう面でご提言ほんとにありがとうございます。この悲風の丘の周辺は公共施設を配置するのにほんとにすばらしい地域だと感じております。ただ今、町には公共施設整備検討委員会で審議しております。また悲風の丘周辺も視野に入れて審議をしておりまして、近々中間報告もまとめて受けることになっておりますので、その時にまたその中間報告を受けて大いに、双善議員がおっしゃるようなかたちも十分考慮してまいりたいと思っております。
 3点目に在宅老人緊急通報システムについてでありますが、同システムは高齢者世帯における急病、あるいは事故等の緊急等に敏速な対応ができるよう高齢者の日常生活の安全の確保と不安の解消を図るためのシステムでありまして、高齢者宅に緊急事態が発生した時には携帯用ペンダントで通報センターに通報し、同センターは通報があった世帯を確認後協力委員に確認依頼をし、協力委員は必要に応じて各種機関に要請することで、当該者の救助等に敏速に対応できる体制を整えていると考えております。なお、現在22世帯に通報システムが設置されております。