2003 年 第 1 回 南風原町議会(定例会)  第 6 号 3月24日


 
6番上原喜代子さん

是非に、町民が本当に望む形で合併を進めていただきたいと思います。それでは、合併はこれぐらいにいたしまして2に移りたいと思います。
 本町の育英奨学金の制度を考えたとき、町長の施政方針と少しばかりの遅れを感じますので、これに対し質問させていただきます。町長の施政方針14ページのなかで豊かな心を育てる人づくりについてでありますが、国際社会と言われ、めまぐるしく移り変わる時代において足元を見つつ世界にはばたく人づくりに取組み、明日の南風原町を担う青少年の育成を町行政は責務と考えておりますということと、また、国際交流事業は子供たちに南風原町や沖縄県、あるいは自国の情勢を外から見る機会を与えることを目的として行っている事業ですと明記されております。施政方針では国際的な視野を拡大するということと、それと児童生徒の語学向上ということもその中に含まれております。更には姉妹都市の提携に向け取組みにも力を注ぐことを施策されていますが、育英会規約を見ますと目的の第3条1項のほうで「本町の優秀なる学生で経済的理由により就学困難な者に対し学費の貸与を行う」、2項「本町の青少年のリーダーを海外に派遣し、国際化時代に対応し得る青少年の育成を行う」と、貸与のほうが主になっております。そして、条例を見ましても、南風原町育英資金貸与規程とうたわれ、第1条で「本規程は優秀なる学徒で、経済的な理由によって就学困難な者に対し学費を貸与し、有用な人材を養成することを目的する」と、こちらのほうでも貸与と派遣が主となっております。貸与に関しても県内外で国内の大学に限られている現状が見られます。国際化を目指すのであれば海外留学も育英会の奨学金の対象にすべきではないでしょうか。3月17日(月)に新聞で報道されておりますが、文部科学賞は英語教育の充実に向けた今年5年間の行動計画をまとめ、先進的な英語教育をするスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールを2005年までに100校指定することや、年間1万人規模の高校生が海外へ留学することを目指し、高校生の海外留学では留学先の情報提供に努め2003年度は約1000人の旅費を一部補助すると英語教育強化行動計画策定を発表しております。本町は国際交流団員派遣事業でアメリカ合衆国、ハワイ州のサマースクール体験入学やカナダ国アルバータ州レスブリッジ市の体験入学のホームステイに派遣していますが、そういうことに対しては評価されるところでありますけれども、派遣だけではなく留学制度や入学資金も対象として奨学資金の拡大も確立して、経済的に困難な児童生徒を助成すべきではないでしょうか。そうすることが町長の施政方針と歩調を合わせるように感じますがいかがでしょうか。