原案に対して反対の討論を行ないます。最初に自分の立場を明らかにしておきたいと思いますけれども、私共日本共産党に所属する議員がこの議会に3名おります。この日本共産党の町議団は合併問題に対して市町村合併そのものに反対をすると、基本的に反対をするという態度は取らない。その合併が民意に沿うものであるのかどうなのか、そして町長から提案される提案が町の発展に寄与できるものであるのかどうなのか、そこら辺を見極めた上で態度を表明するということで、これまで対応してまいりました。しかしながら、先ほど来、私は町長の提案に対して質疑をしましたけれども、到底民意を反映した提案だとは言いかねます。そしてその提案が町の将来に対してどのように影響してくるのか、あるいは町将来展望を切り開いていくのかそういった展望も示されないままで、しかも町長自身がそのことについて町民の民意を問うということを一切せずに、場合によってはそのまま政治責任を負わずに町長を辞めてしまうことだって十分に考えられるわけであります。ですからせめて合併するかしないか、最終的な判断については住民投票を実施するようにすべきだということを主張し続けてきたわけでございますけれども、町長は自分の政治的責任を免れるために自分の考えを示せと言ったら民意を聞かなければいけないからなんていうことでぎりぎりまで町長としての提案を引きずってきたわけであります。そうであれば当然のことながら、この提案についても町民の意思をきちんと確認をしていく手段を講ずるべきでございますけれどもそのこともしない。しかも議会としても、私は一つ問題を提起したいと思うものであります。そのことを議会として、せめて付帯決議を付けようかという休憩中での神里良光議員の提起にも、大多数の皆さん方が賛同してもらえないということであります。町長が今度の提案の拠り所とした住民アンケートによれば、少なくともこのような重要な問題は町長や議会だけで決めるべきではないとの民意は明らかに読み取れます。何しろ住民投票で決すべきだというのは64パーセント余り、改めてアンケートを取れというのが17パーセント余りあるわけでございますから、僅かな回答者ではありましたけれども8割の人々が町長や議会だけの判断では駄目だと、それを良しとした人は14パーセントしかおりませんでした。ですから、民意がここにあることは明らかであります。ところが、そのことすら町長は考慮しようとしない。ことを左右して結局は必要な時はやるとは言いながらそのための準備はしないということであります。これは正に民意を無視するものだと言わざるを得ません。私はそうであればということでせめてこの協議会が合併の可否についても論議をする場であるという位置付けがあるわけですから、それに相応しい構成にできるだけ近づける意味で修正案を提案したわけでございますけれども、残念ながら私の修正案は全議員の意に沿った修正であると私は自信を持って提案したわけですが多くの賛同を得ることもできませんでした。このようなことで私共は町民に対して責任を負うわけにもいかない、この原案には反対せざるを得ないわけであります。私は大いに論議をしていく、合併そのものは良いかどうか論議する時期であることだけは認めます。でも大いに論議をする、その機会を協議会、議会、あるいは町民の間でも大いに保障していく上でのことであれば私は合併があるいは必要となってくることも有りうる、場合によっては提案に賛成もしようと思っていたわけでございますけれども、そういう町長の意図は読み取れない。というようなことで原案に反対する者であります。皆さん方のご賛同をお願いいたします。 |